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秘太刀馬の骨 (文春文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 102147 位
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時代劇+ミステリ=本作
初めて時代小説なるものに挑戦しましたが・・・さすが本作も含めあちこちで
映像化されている作家の作品だけあって読み手をぐいぐいと引き込みます。
(熱中しすぎて目標の駅を乗り過ごす始末・・・)
時代劇に必須と思われる「人情」と「立会」を満たし、その上で「秘太刀」の
使い手探しというミステリを加えたのです。これで面白くないわけが無い!
光景を想像させる筆力、無理の無い&伏線もしっかり張った構成力。
多くの人が読後に満足感を覚えているのが傑作の証明です。
食わず嫌いは勿体ない。是非一読を。
言ってみれば藤沢ミステリー作品
オール讀物1990年12月号(平成2年)から1992 年10月号(平成4年)迄約2年間に亘って断続連載(7回)されたのが初出。
僕は藤沢作品でこの作品が一番好きだ。何故好きか?それはこの作品がミステリー仕立てになっていることに原因がある。只でさえステキな藤沢作品がミステリー仕立てになっているのだから、ミステリー好きにはたまらない作品だ。そしてもう一つこの作品に出てくるがむしゃらで無茶苦茶な剣客・石橋銀次郎が大好きなのだ。この男、剣を交えるためにはあらゆる策略を働かせる、とんでもなく下世話な男なのだがキャラが濃いから好きなのである。
藤沢作品は常にラストがステキだと思う。本作もラストがこの上なくステキだ。ミステリー好きに推薦したい傑作だ。
「真犯人はだれだ! ? 藤沢ミステリー」
派閥の家老の命を受け、真の「秘太刀馬の骨」の継承者を見つけるため、真剣勝負に挑む。
藤沢作品にしては、前半は武士が主人公のわりにかなりねちっこい展開になっている。
もちろん臨場感ある立ち合い シーンの数々は期待を裏切らない。
秘太刀を伝授されたのは誰か? 最後まで推理を楽しませてくれる。
実は初出の「オール読物」と単行本では、伝授者がそうです。
また、文庫本の出久根氏の解説で真犯人がどんでん返し。
ぜひ解説は本編を完読してからお読みください。
三度楽しんだ
一度目は、本文を読んで、へぇー。
二度目は、解説を読んでなんとなく物語の終わり方に納得。
三度目は、インターネットでいろいろ調べて、当初の出版時と文庫では、馬の骨の使い手が違うことその他を知る。
こういう楽しみが出来る本です。
そしてたどり着いた自分の結論は、「誰を使い手にするか決めかねたんじゃないか」ということでした。
未読の方は、くれぐれも解説は読後に。
そして自分なりの「使い手」をさがしてみてください。
面白い!
恒例の海坂藩シリーズ。
重臣暗殺事件の陰に見え隠れする謎の剣技「馬の骨」。
果たしてその暗殺剣は実在するのか?そして伝承者の正体は?
やがて、秘剣探索の中、藩を揺るがす陰謀の存在が浮かび上がる…
というのが物語の縦軸ですが、単なるサスペンスではありません。
登場する剣豪達一人一人が実に人間くさく個性的。
探索の中での剣豪達と出会いを通じて、
主人公と(気鬱の病の)妻の壊れかけた家族・夫婦の絆が再生していく
…そんな夫婦の物語としても読めます。
((最初、「気分悪い!」と思っていた強引な探索のやり方が、
実はこの再生の物語の複線になっている当たりは、さすがに上手い!))
読後感はあくまでも爽やかで、胸が温かくなります。
ずっと三人称で語られてきた作品は、最後の最後、
ある意外な人物の一人称で締めくくられる。
その鮮やかな転換。お見事!
文藝春秋
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